teena RED book

teena RED book Girls' Band Edition

GANGLION

ワールドワイドに活動していきたい。

そもそも楽器を始めようと思ったきっかけは?
oni:私は中学2年くらいからロックを聴くようになったんですけど、元々はアメリカのアイドルが好きで……ブリトニー・スピアーズ、バックストリート・ボーイズ、アシュリー・シンプソン、リンジー・ローハンとか。そんな彼らがプロデューサーの意向なのか、ロックぽい曲もやるようになって、そこからロックに興味を持って、ロックを聴きはじめたんです。で、中学3年生を送る会っていうのがあったんですけど、いつの間にか軽音楽部同好会っていうのができてて、そこで私の同級生がギターを弾いてたんですよ。意外と形になってるなと思いつつ、ギターってこんなに簡単に弾いていいものなの?とも思って……。プロの人しか弾いちゃいけないものなのかなと思ってんですよ(笑)。でも、気軽に触れていいんだってわかったんで、お母さんに、「ギター欲しいんだけど」ってお願いしたら、「次の期末テストで10位以内になったら買ってあげるよ」って言われて。その時バイトもできなかったんで、必死にその時だけ勉強して、学年2位になって、買ってもらいました。それからは、下から数えた方が早い人生なんですけど (笑)。
ebi:私は小さい頃にピアノを習ったり、歌の教室に通って童謡を歌ったりしてたんですけど、やらされてる感が強かったのか、その後は音楽と接することがほとんどなくて、当然、バンド音楽も聴く機会が全然なかったんですけど、中学校2年の時に、友達に「X JAPANのコピーをするから手伝って」と言われて、そこで初めてベースというものに触れたんですよ。そこから興味を持って、高校生の時には軽音楽部に入ったんですけど、中庭にステージがあって、ここでライブやったらすごい楽しいだろうなって思ったのを今でも覚えてますね。私、握力が16ぐらいしかないんですけど(笑)、なんとかやれてるし、やっていくうちに、ベースの深さや楽しさにどんどんハマっていきましたね。今でも、もっと知りたいと思ってやってます。
sagara:中学1年生の時に2年生の先輩(の演奏を)を文化祭で観て、全員男性のバンドだっんですけど、カッコいいなと思って。で、お父さんがギターを弾けたので、「ギター教えて」と言ったら、クラシック・ギターでコードかき鳴らすところから教えてくれました。曲はスピッツの「チェリー」でしたね。そこからお金を貯めて、2年生の時にB.C.Richのストラト・タイプを買ったんですけど、当時の価格で2万円ぐらいかな。ずっとクラシック・ギターで練習していたので、“エレキのネックって、こんなに細いんだ”と思いましたね。
vivi:私は、小さい頃からピアノを習ってたんですけど、高校で部活に入るのに、ピアノ以外の楽器を演奏したいと思って、軽音楽か吹奏楽かで迷ってたんです。で、新入生歓迎会で先輩のライブを観て、ドラムを叩いてたのが女の人で、女の人もドラム叩けるんだと思って。自分は打楽器をやったことがなかったので、新たな挑戦として“いいな”と思ってドラムを選びました。
今までで特に聴いたCDを何枚かあげてください。
oni:私は洋楽とJ-POPの歌姫がルーツなんですけど、それぞれ上げるとしたら、浜崎あゆみの初期から中期のベストと、ロストプロフェッツって解散しちゃったバンドがいるんですけど、『スタート・サムシング』をすごい聴いてました。
ebi:私は、けっこういろんなジャンルを聴くんですけど、今、一番聴いてるアーティストはニートマスですかね、全部のCDが好きです。
sagara :THE YELLOW MONKEYのベスト、LUNA SEAのアルバム全部です。あと、LAST ALLIANSEの『KAWASAKI RELAX』というミニ・アルバム。かなりパンク色が強くて、すぐ終わっちゃうんですけど(笑)。1曲ずつ短くて疾走感があって、すごくカッコいいのでよく聴きましたね。
vivi:初めて自分のお金で買ったのは、T.M.Revolutionのアルバムでしたね。それはよく聴いてたんですけど、私、“好きだ”って思うと、そればっかり聴いちゃうですよ。今まではthe GazettE、Janne Da Arc、SIAM SHADE、LUNA SEA、ONE OK ROCK、チナリーとか、移り変わりながら聴いてますね。最近は、アニメのサウンドラック……澤野弘之さんの曲がカッコ良くて聴いたりしてます。
バンドをやりたいと思ったきっかけとかタイミングは?
oni:楽器を始めたらバンドだなというところで、最初は文化祭のバンドで、ギターが今いないから弾いてくれって言われて。で、コピー・バンドって楽しいなと思うようになってから、いろいろ音楽を聴き始め、好みが合う人と好きな曲をどこまでリアルに追及するのかが楽しくなって、ライブをしていくうちに、自分たちのオリジナルでやったら、お客さんってどうなるんだろう?って興味だったりチャレンジ心が芽生えて、オリジナルをやりたいなと思うようになりました。
ebi:私は、高校の時ですね。でも、最初は全然本気でベースのことを知ろうと思っていなくて。先輩たちがカッコいいなってだけで(笑)。で、そうこうしているうちに、初めてちゃんとしたライブ、銀杏BOYZのCLUBCITTAが一番最初だったんですけど、それを前から3列目ぐらいで観て、その時に“わぁ、いいなぁ”じゃなくて、“あっち側に行きたい”と思ったんですよ。“あっちから観たい”と思って、そこから真剣にやり始めました。
sagara:私もライブを観てですけど、文化祭の先輩のライブ(笑)。プロのライブとは規模が違いますけど、生でみんなでガツンと合わせて音を出すっていう“迫力”みたいなのが初めてで、それに衝撃を受けましたね。
vivi:私は高校の部活で軽音楽部を選んでから、ずっとバンド、バンドって感じでやってきました。ただ、最初の頃はコピーしかやってなかったので、オリジナルをやってみようってなった時は、未知の世界というか、一緒に作り上げていくことって、すごい楽しいなと思いましたね。
音楽で食べていこうと思ったタイミングはいつ頃ですか?
oni:お客さんにチケット代を払ってライブを観に来てもらうようになったら“プロ”と言うのかなって、ずっと思ってたんです。実際、そうなってからプロ意識を感じるようになりましたね。
ebi:私はもともと、“お金はいいや”みたいな感じだし、別にお金が欲しいからバンドをやってるわけじゃないんですけど、それでは、チケット代を払って観に来てくれる人たちに対して失礼というか、自分自身に“プロだ”っていう自覚が足りないなと思って……。これまで、ベース弾いてバンドで食べていくっていう気持ちがまだなかったというか、もっと楽しいことしたいとか、支えてくれるファンの人たちと一緒に云々ってことが優先になっちゃって……。“やってやるぞ”という気持ちはあるんですけど、自分は後から気づくタイプかなって思います。
sagara:GANGLIONを始めた後、オリジナル楽曲を作って、バンド頑張っていこうって、みんながそこに向かう気持ちになって、バンドが生活の中心になった時がそのタイミングというか。バンドが生活の中心になったら、バンドで食っていくしかないし、他のこともやってたら、バンド中心じゃないし。女性は現実的ですから、“これで食って行こうなんて、バカ言ってんじゃないよ”っていう人たちもいましたけど、私たちにとっては夢見た世界だし、憧れていた場所で活動しているというのは嬉しいですね。
vivi:なかなか信頼できる好きなメンバーと巡り逢えるってないことで。そのメンバーとずっと続けていきたいと思ったら、もちろん遊びじゃ続くわけなくて。続けるためには自分たちの音楽を突き詰めて、CDを作って世に出してたくさんの人に聴いてもらわなきゃいけない。私は”それができたら幸せだな”と思ったときなのかなって思いますね。
oni:本当にバンドをやりたいのであれば、もともとが好きでもそれ以前に嫌なこといっぱいやらなきゃならないし、それが嫌だったら趣味でやったほうが絶対楽しいし、嫌なことも嫌と思わずやれるんだったら、“これで食っていくぞ”くらいの気合いでやってったほうが絶対、素敵なものになると思いますね。たぶん、このメンバーの中で共通して言えることは、他に好きなことがありつつバンドやってるんじゃなくて、バンドがあって、その中で嫌なことがあっても別に嫌と思わずやって、その上で素敵なものにしていくっていう気持ちかなと。
GANGLIONを結成する時、“ガールズ・バンド”へのこだわりはありましたか?
oni:もともと、“90年代のJロックとかメタルっぽいのを、世代じゃない女子たちがやったら面白くない?”みたいなところからコピー・バンドを始めたんです。それからしばらくしてオリジナル曲を作り始めたんですけど、その時はガールズ・バンドってあまりいないと思ってたんですよね。でも蓋を開けてみたらすごい盛り上がってて(笑)。今は、そのシーンにこだわるのではなく、自分たちをアピールして個性を出していきたいなって思ってますね。
そういった意味で今のGANGLIONのアピール・ポイントと言うと?
oni:2014年10月にアメリカ・テキサスでのイベントに招かれて、初の海外公演を行なったんですけど、そこで日本だけじゃなく、海外にもアピールできるなっていう自信がついたんです。日本はもちろんですけど、英語とかスペイン語とか、わからない言語でメールが届いてもアンテナを張って海外に視野を向けるようにしてますね。
ビジュアル面に関してはいかがですか?
全員:硬派(笑)!
oni:うちはキャラがビックリするぐらいバラバラなので(笑)、それぞれの個性を大事にすることを大前提にビジュアルは考えてますね。例えば今回の着物のアーティスト写真は、せっかく4月にヨーロッパ・ツアーに行くんだから、日本のファッション、クール・ジャパンで行こうよ、というところでそうしました。日本のファッションって、“カワイイ”って海外から注目されているんで、海外に行くチャンスがあるんだったら、それも伝えなければと思います。……話は変わっちゃいますけど、音楽に関しても、自分たちがカッコいいと思えるものを自信を持ってやっていきたいですね。歌詞とか、初期の頃は、“別にわかってもらわなくていい”みたいな、ひとりよがりなところが自分のなかにあったんですけど、“それじゃダメだよなぁ”って思って、より多くの人に聴いてもらうためには、“共感”できる部分を入れていかないといけないなと考えるようになりましたね。初期からずっと大事にしてることは、自分の好きなことだけじゃなく、全然知らない世界も知ろうってことなんですけど、それこそウチのメンバーは、嗜好がバラバラなんで、ちょっとした会話から始まったこととかで、いろいろお互いに知る世界もあるし、そこから広げていったりとか。基本的には、壁を作らないってことですね。
バンドの中でのそれぞれの役割ってありますか??
oni:それぞれが得意としていることをやっていこうという感じで、viviちゃんは会計とか、サガランティは、私から見てバンマス……GANGLIONにはバンマスがふたりいると思っているので(笑)。私から見て、私はただの仕切り屋だから(笑)。私以外の3人が相談役かなと思ってます。
sagara:あなた(oni)はカリスマですよ、役割!
oni:現実的なことは置いといて、ポンポン言っちゃうんですよ。“こうすればいいんじゃない?”とか、けっこうかっ飛ばして言っちゃうんですけど、そんな中、みんなが冷静にまとめてくれると。だよね! あと私は、空港でちゃんとみんなを誘導する係、みたいな。……楽曲の制作っていうことだと、作曲はsagaraと私がメインでやって、アレンジはみんなでって感じですね。
ebi:私は世界の人たちと仲良くなる係というか、友達を増やす係です(笑)。英語がしゃべれるわけではないんですけど、なんか仲良くなっちゃうんです。
以前はライブのブッキング含め、ほとんどのことを自分たちでやっていたんですよね?
sagara:そうなんです。フライヤーもホームページも。あと、運転も。
oni:CDジャケットのデザイン、ホームページの作成、フライヤー作成、私やってます。独学なんですけどね。あと、海外からのFacebook経由でのオファーとかも、“英語だわ”とか言いながらやってます。
4人でツアーを回るってレンタカー借りて機材もいれてハイエース借りて。
sagara:国内のライブの場合、ワゴン車借りて機材を積んで……私たち、すごい荷積みが上手いんですよ(笑)。
oni:昨年10月のアメリカ(テキサス)公演も、現地では、スタッフさんとかセキュリティの人を用意していただいてたんで大丈夫だったんですけど、行きと帰りは4人だけでした。
GANGLIONは結成してまもなく5年になりますが、バンド続ける秘訣は何だと思います?
vivi:ジメジメしてないですね、メンバー間が。みんなけっこう思ったことをハッキリ言っちゃうんですけど、それってバンドを長い目でちゃんと見てるっていうことだと思うんですね。それが秘訣というか、たぶんみんな自然と“ずっとこのメンバーでやっていきたいな”って思ってるからだと思うんです。
sagara:寄ってたかってひとりを攻めることもないですし、言われたことを引きずるタイプでもないし。
oni:メンバー・チェンジって、すごいパワー使うんですよ。私たちも一回経験ありますけど、前のベースが体調不良で現実的に難しくなって。やっぱり自分たちだけのバンドじゃないし、スタッフやファンを含めて周りで応援してくれてる人たちのことをちゃんと意識しないとなって。だから話し合いが必要であれば、時間のムダと言われようが何時間も話し合いますね。
お薦めの練習方法はありますか?
oni:フロントマンの練習としては、家でひとりライブですね。エフェクターもセットして、鏡も置いて、目の前にお客さんがいると想像して、ライブをやってみる。座って弾いてるとわからないことっていうか、本番のライブになると雑になっちゃったりする部分があると思うので、そこがどこなのかっていうところを動きながらやって気づくというか。
GANGLIONとしての目標、個人としての目標は何ですか?
oni:最強のバンドですね! 日本のバンドというポリシーを持ちつつ、ワールドワイドに活動していきたいです。
sagara:私もそうですね。少しずつですけど、自分が思っているよりもちょっと上くらいのライブができてきているんで、まだまだスキルアップしないといけませんけど、このまま成長し続けて、最強のバンドになりたいです!
ebi :ファッションとかビジュアルで好きだと言ってくれる人ももちろん嬉しいんですけど、それ以上に今後は楽曲やライブでもっとバンドらしさ出していきたいですね。
vivi:初めて海外ライブを経験した時に、“こんな楽しみ方があるんだ!”ってわかって。何ごとも怖がらずにいろいろ挑戦していきたいと思います。
中高生の皆さんにメッセージをお願いします。
oni:いつかこのインタビューを読んでくれてる方から、“私、あのGANGLIONさんのインタビューを読んで楽器を始めようと思いました”って言われたらすごい嬉しいな思います。一緒に盛り上げていきましょう!

Profile

2010年8月結成。メンバーはoni(vo.g)、sagara(g)、ebi(b)、vivi(d)。結成直後から積極的にライブを行ない、唯一無二の斬新なロック・サウンドと、キャッチーなメロディ、疾走感溢れるライブ・パフォーマンスが持ち味のガールズ・エモーショナル・ロック・バンド。今春、フェス3本を含むヨーロッパ5ヵ国9ヵ所のツアーを大盛況のうちに行なった。

Mini Album

『INFINITY』
CHIRAL RECORDS
BMP-2019
¥1,944(税込)

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