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teena RED book Girls' Band Edition

Draft King

チャレンジすることが未来へのきっかけになると思う。

イベントや対バンにたくさん出ている印象があるんですが?
NOHANA:バンド結成から約2年ですけど、もう100本超えました。
CDをリリースよりも、まずはライブって感じですが、それって戦略的な部分が大きいんですか?
NOHANA:単純にライブが好きというのもあるんですけど、ボーカルのericaに関しては、Draft Kingがバンドとしても人前で歌うことも初めてだったので、経験を積んでもらおうと。あと、自分たちの力にもなるので、いろんなところで場数を踏んできました。
Draft Kingは、芸能事務所の老舗であるサンミュージックが初めて手がけるガールズ・バンドととしても話題になりましたが、そもそも同事務所に所属するきっかけについて教えてください。
NOHANA:いろんなところからお話はいただいていたんですけれど、その中でも一番愛情を感じた事務所だったんです。“バンドやってないけど大丈夫?”ってすごい言われたんですけど、それがある意味強みになるかなとも思って。実際、すごい力を貸していただいているので、今後も含めて楽しみかなと思います。
ericaさんはDraft Kingが初のバンドということですが、それ以前は?
erica:何もしてなかったです。地元(栃木県日光市)でアルバイトしながら、いろんなオーディションを受けていたんですが、たくさんの人の前で歌うというのは初めてですね。
いきなりステレオポニーの3人がやっているバンドに入ってみて、どんな感じでした?
erica:とりあえず、楽しんで歌ってみようかなっていう気持ちでいましたね。とは言え、最初のスタジオの時は、すごく怖かったですよ(笑)。生演奏で歌うということも初めてだったので、どうしようって焦った気持ちもありました。
ericaさんをボーカリストに選んだ理由は?
NOHANA:本当にたくさんのボーカリストを見てきたんですよ。で、彼女自身も言ってたんですけど、すごく楽しそうに歌う子だなという印象を受けて、この子がボーカルだったら面白い化学反応が起こるんじゃないかなと思って選びました。
今回発売されるシングルは、海援隊の「贈る言葉」のカバーということで、とても斬新というか……ガールズ・バンドがカバーするのは初めてだと思うんですが、この曲を選んだ理由は?
NOHANA:ガールズ・バンドで初めてっていうのもありますし、海援隊さんの「贈る言葉」が元なので、男性が歌ってるイメージが強かったと思うんですけど、それを今のガールズ・バンドが届けることによって、今の若い子たちにも新しい「贈る言葉」が届けられるかなと思って挑戦しました。
結成して2年経つし、オリジナルの楽曲も相当たまってると思うんですけど、それでもあえてこの曲をシングルにしたというのは?
NOHANA:私たちを知らなくても曲は知ってるという人はたくさんいると思うので、そういう意味では、Draft Kingを知るきっかけになるのかなと思って。
アレンジ含め、どういった部分に気をつけてカバーしましたか?
SHIHO:アレンジ自体はアレンジャーさんも含めて決めていったんですけど、「贈る言葉」の歌詞がすごく素敵なので、その歌詞をきちんと届けられるようなアレンジでっていうのが大前提でありつつも、やっぱり自分たちらしさ……ライブ感とか疾走感を大事にするように、レコーディングの時はかなり気をつけましたね。なので、細切れに録るのではなく、ある程度ここはこうしたほうがいいっていうのを最初に決めて、ワンテイクでとって終わりっていうようなレコーディング方法でしたね。
MV(ミュージック・ビデオ)の監督を、同じ事務所の先輩でもあるお笑い芸人の鳥居みゆきさんが務めていますよね。
NOHANA:事前に絵コンテをいただいてたんですけど、当日撮影しながら“ああしよう、こうしよう”ってところもあったりして。そんな中、自分たちの想像をはるかに超える出来上がりというか、MVを観て涙が出たのが初めてだったので、自分自身かなりビックリしましたね。
たしかに泣ける内容になってますね。
NOHANA:泣けます。「贈る言葉」イコール“卒業”という、定番化してるイメージがあって、それはすごく素敵なことだと思うんですけど、あえて違う視点で「贈る言葉」というものを感じられる作品になっているので、すごく素敵だなと思いますね。
鳥居さんって、お笑い芸人の中でもちょっとエキセントリックな感じの芸風ですよね。そういう人がMVの監督をするというのを聞いた時はどう思いましたか?
NOHANA:独特な雰囲気を持っているっていうのは、テレビとか観てて思ってましたし、鳥居さんに対する出来上がったイメージがあったので、正直、“大丈夫かな?”って思いはなくはなかったんですけど、そういうのを覆すくらいの素敵な作品に仕上がったので良かったです。
話はガラッと変わるんですが(笑)、楽器を始めたきっかけを教えてください。
NOHANA:小さい頃はバンドに興味がなかったんですけど、中学校の時にバンド・ブームが来て、ベースってカッコいいなと思ったのがきっかけですね。私、長崎県出身なんですけど、沖縄でバンドがしたいと思って、沖縄の高校を受験して、高校生からバンドを始めました。
行動力があるというか、大胆ですね。
NOHANA:よく言われますね。でもそれがあったから今があるわけで。
沖縄のどこに魅力を感じたんですか?
NOHANA:バンド関係なく、沖縄が純粋に好きだったっていうのもあるんですけど、バンドにハマるきっかけになったORANGE RANGEさんがいるっていうのは大きかったですね。
SHIHO:音楽を始めたのは高校1年生の頃なんですけど、とりあえず高校通って、とりあえず普通の生活をしてた時に、前のバンド(ステレオポニー)のボーカルと同じクラスで横の席だったんですけれど、“一緒にバンドしない?”って誘われて。4回くらい断ったんですけど、“とにかく遊びに来てみてよ”みたいな感じでしつこく勧誘されたんで、一度、音楽スタジオに行ってみたら、先輩のバンドが練習してて。その時に初めてバンドを観たんですけど、ギターとベースの区別もつかないのに、なぜかドラムが一番カッコ良く見えたというか、自分がドラム・セットに座って叩いてる姿がパッと浮かんできて、やるならこれがいいなと思ってドラムを始めました。で、まんまとドラムがないと生きていけない生活になってしまいましたね(笑)。
NOHANAさんはSHIHOさんの1学年先輩とのことですが、どんな先輩だったんですか?
SHIHO:目を見ないし、全然しゃべりかけないし、全然笑わないし、すごい態度が悪いなーと思ってたんですよ。そしたら、ただの人見知りだった(笑)。
NOHANA:そうなんですよ。沖縄にまだ慣れてなかったんで(笑)。
“うちなんちゅう”と“やまとんちゅう”の違いみたいな?
SHIHO:沖縄の人と雰囲気が違うんで。色も白かったし。やっぱり、ちょっと“ないちゃー”だって。内地の人をないちゃーって沖縄の人は呼ぶんですけど、最初はちょっと距離ありましたね。
NOHANA:他のクラスから見に来られてましたもん。
SHIHO:ないちゃーいるよって。
MAOさんはいかがですか?
MAO:ギターを始めたのは中学1年生の時ですね。音楽室にあったアコースティック・ギターを触ってから興味が湧いて、それ以来続けてきました。バンドをやりたいと思ったのは、中学2年くらいですかね。
ericaさんは?
erica:小さい頃から歌うことが好きで、例えば親戚の結婚式で歌ったりとかもありましたし、私はステージに立って歌うのが運命なんだと思いながら生きてきました。
先ほどORANGE RANGEの名前が出ましたけど、影響を受けたバンドやアーティスト、よく聴いていたCDとかについて教えてください。
NOHANA:私、最初は安室奈美恵さんがすごい好きで、それで沖縄が好きだったんですけど、バンドではさっき言ったように、ORANGE RANGEさんがすごく好きでしたね。でも、SHIHOとバンド組んでからはチャットモンチ―さんだったり、GO GO 7188さんだったりをコピーしてました。よく聴いてたCDは、ORANGE RANGEさんの2枚目『musiQ』で、ヘヴィロテしてましたね。
最初はコピー・バンドだったんですよね?
SHIHO:最初はそうですね。技術も何もないただの下手くそバンドだったんで、とりあえず人の曲をコピーして技術を身につけようという感じでしたね。課題曲というか、コピーする楽曲をみんなで考えて、1曲コピーするのに1ヵ月くらいかかりましたね。そこから徐々に、自分たちの曲を作るようになっていったわけなんですけど。
そのバンドがステレオポニーになったと?
SHIHO:そうですね。その時組んでたまんまでステレオポニーになっていって。
erica:今もなんですけど、私はどちらかというとロックを聴くのではなくて、R&Bとかの洋楽を聴いてたりします。例えばリアーナ、ブルーノ・マーズ、マルーン5とか。よく聴いたアルバムは、リアーナの『R』ですね。アップテンポなんで、ひとりで踊ったりもしてます。
SHIHO:私はそもそもバンドってものを知らなかったので、影響を受けてバンドを始めたわけでもなくて……後々、先輩から“あれいいよ、これいいよ”って薦められて、最初はマキシマムザホルモンにハマったんですけど、今はレッド・ホット・チリ・ペッパーズばっかり聴いてますね。
チャド・スミスのドラム・プレイに影響を受けている気がしますが。
SHIHO:そうですね。なんですかね? 外人の見た感じというか、すごく軽く叩いてそうなのに、メッチャ音が鳴る感じとかすごく好きで。だから、自分もあれぐらい腕ムキムキにしてみようかなと思ったりしてるんですけど、“それは勘弁してくれ”と、NOHANAから止められてます(笑)。
NOHANA:ほどほどに(笑)。
SHIHO:“一応、女の子なんだよ”って、よく言われますね。
YouTubeでDraft Kingのインタビュー動画を観たんですけど、その時は、SHIHOさんが一番女の子っぽいなって思ったんですけど。
SHIHO:料理はするんですよ。あと、家の中が汚いとかがダメなんです。
NOHANA:中身は女子ですね。見た目は男ですけど(笑)。
MAOさんはいかがですか?
MAO:私が学生の時はBUMP OF CHICKEN、ELLEGARDEN、RADWIMPSといったバンドが流行っていて、メッチャ聴いてましたね、みんなで。教室でも流してました。
ギタリストで影響を受けたのは?
MAO:ELLEGARDENさんの生形(真一)さんはすごい好きです。
SHIHO:事務所とかでみんなのiPodを持ち寄って、“イントロ・ドン”をよくするんですよ。MAOは自分の好きなものになると、本当に1秒いかないくらいでわかっちゃう。
いつ頃からプロを意識したというか、この世界で生きていこうと思いましたか?
NOHANA:芸能人というか、こういう業界に入りたいっていうのが小さい頃からあって。願望はあってもきっかけがなかなかなかったんですけど、保健室前のたまり場みたいなところで、“このバンドでメジャー・デビューを目指そう”という話をしてから、みんなで必死になりましたね。それが、SHIHOが高校1年生で、私が2年生の時だと思います。
もともとはバンドじゃなくても良かったんですか?
NOHANA:歌って踊りたかったんですけど、それほど真剣にやってはいなかったので……。そんな時にバンド、ベースというものに出会って、これはチャンスだと思って、そこからですね、バンドを仕事にって考えたのは。
ericaさんはどうですか??
erica:芸能界に行きたいな”とは、ずっと思ってましたけど……今回、こういった出会いがあって、感謝してますね。
SHIHOさんはどうですか?
SHIHO:私もNOHANAが言ったように、保健室前のたまり場だって本当は言うべきだと思うんですけど、実はその時そうでもなくて……。
NOHANA:最初、SHIHOはバンドをやる気がない状態で音楽を始めたので……。
SHIHO:趣味以下だったんですよ。ドラムってカッコいいなと思いつつも、これで食っていくとも思ってなかったし、本当に部活の一種、て言うか、部活以下っていう意識で始めて。でも、流れで一緒にやるようになって、バンド自体はすごい好きになっていったんですけど、ただの学生だったから、メジャー・デビューしようとか、プロになろうって、口では言っても現実味がなくて……。(保健室前のたまり場で)決意表明をした時には、とりあえずやろう、みたいな感じでした。でも、やっていくうちに、ドラムにハマリ、メンバーとの絆も強くなるし、いろんな人に助けられたりして、自分の気持ちが変わりましたね。
MAOさんはどうですか?
MAO:高校3年生の進路を決定する時に決めました。その時にやりたいことが、ギター以外なかったんですよね。で、東京の音楽専門学校に行って勉強しようと思いました。2年間学んだわけですけど、理論的なことは役立ってます、すごく。
相当ライブをやってきたわけですが、笑えるエピソードがあったら教えてください。
SHIHO:笑えないエピソードというか、言えないのが多いですね。
NOHANA:トラブルってことでいうと、つい最近のライブなんですけど、最後の最後でベースの音が出なくなって、1コーラスくらい弾かずにタオル振り回してましたね。
SHIHO:以前は、地方でのライブは4人だけで行ってたんですけど、神戸に行った時、経費削減のためにツインの部屋に簡易ベットふたつ置いて4人で無理矢理泊まったんですね。で、ひとつだけ明らかに板に布敷いたようなマットレスがあって、そこに2泊することになったんですけど、2泊ともNOHANAがカチカチのベッドで眠って。その時は、神戸までNOHANAが運転してきたんですよ。神戸までひとりで運転してきて、カチカチのベッドに2日間寝て、ライブして、また運転して帰る。過酷ツアーだったね。
NOHANA:そう。寝ても疲れが取れないという(笑)。
SHIHO:自分たちだけでやってた時期は、それこそ車に機材積んで、4人だけで行って、4人でやって、物販もやって、4人で帰って、みたいな。
今はずいぶん楽になったと?
SHIHO:(事務所に)かなり助けてもらっているので、本当に楽になりましたね。あと、“運転できなくて申しわけない”って気持ちで運転してもらってます(笑)。
ericaさんも機材車の運転するんですか?
erica:はい。最初はびっくりしつつ、“あっそうか、やるしかない”と思って。
機材車、大きいですもんね。
SHIHO:すごい貫禄あるんですよ。初めてバンドで歌ってもらった時も、本人は“怖かった、緊張した”って言うんですけど、全然そういう風に見えなくて。初めて運転した時も、たくましいというか、ドシっとしてるというか。
erica:そうしないと気持ちが乗らないんで(笑)。できる風に見せてます(笑)。
SHIHO:“いいですよ。SHIHOさん、横で寝ててください”みたいな。
悲しいエピソードとかありますか?
SHIHO:Draft Kingではなくて、ドラマーとしてなんですけど、故障で叩けない期間があったっていうのは、人生の中で一番辛かったことですね。ドラムにハマってからは、“絶対、誰よりもうまくなってやる”って思って、本当にもう朝から寝るまで、寝る時もクリック聴きながら寝たりってくらいやってて、その時の気持ちを叩けない期間に思い出しちゃって……。
女の子だけでバンドをやるっていうのにこだわりとかはあったんですか?
NOHANA:最初はなかったですね。高校生の時は逆に、ガールズ・バンドは組みたくないと思っていて。結果、どのパートも女の子がいたので女の子で集まったんですけれど。でも、ステレオポニーでガールズ・バンドとしてデビューして、解散して、またバンドをやろう、ってなった時には、“やっぱりガールズ・バンドで、ステレオポニーが行けなかったところまで行きたい”っていう気持ちがあったので、このバンドを組むにあたっては、女の子にこだわりましたね。
SHIHO:NOHANAと新しいバンドを組もうって話をした時、ギターは絶対MAOがいいってお互い思ってたし、3人が女でボーカルひとり男っていうのは異色過ぎるし、いなさ過ぎるし、想像つかないなというのが正直あって。新しくチャレンジって部分ではいいかもしれないですけど、男の子大変だろうなって(笑)。
バンドの中でのそれぞれの立ち位置いうか、役割とかあるんですか?
SHIHO:リーダーはNOHANAで、バンドのほとんどを取り仕切ってますね。裏ボスでもありますしね、Draft Kingの(笑)。なかなかNOHANAには逆らえない。日々、怯えてます(笑)。
NOHANA:いやいや、最近、若者からちょいちょいイジメを受けてます。トイレの場所を教えてくれなかったりだとか(笑)。
SHIHO:ericaはマイペースだよね。
erica:(笑)。
SHIHO:MAOは曲作りを担当してるのと、あとは、私がイジるくらいですかね(笑)。
MAO:キリンの世話もしてます。別にそんなに重要じゃないですけど(笑)。
SHIHO:私は打ち上げでお酒飲む担当ですね。みんなが飲めない分を代わりに飲んであげなきゃ。
みなさん、けっこう飲みそうですが?
SHIHO: ericaはまったく飲めないし、NOHANAはコップ半分くらいでベロベロになる。MAOがけっこう飲めるのを最近知ったので、ちょっと鍛えてます。最近のバンドマン、飲める人が本当に少ないんですよ。もう、びっくりするんですけど、飲めない男の子が多いんですね。私にはドラムの師匠がいて、その人はバカみたいに飲むんですけど、酒の飲み方とドラムを教えてもらったっていうぐらいの人なんですよ(笑)。その人に愚痴るんです、“最近の男のバンドマンはマジメな奴が多い”って。酒もたばこもしない、みたいな人ばっかりですね。何が面白いんだろうって。
女の子だけでバンドをやっていく上で、いいところ、悪いところっていうのは?
SHIHO:スタジオでは、言いたいこと言ってるよね?
それを引きずったりすることはない?
SHIHO:ウチはないですね。ただ、一般論としては、男バンドよりは、面倒臭いところがあると思います。女の子って、思ってることをストレートに言える人は少ないですし、オブラートに包んで言わないといけないと思ったりとか。なんかちょっと違う言い回しの方がいいんじゃないかと考えちゃったりして、結局、自分自身でモヤモヤしちゃうっていうのがどうしてもあるから。で、それが表情に出ちゃうんですよ。お互いそれを探りながら、“今日は機嫌悪そうだからそっとしておこう”とか。そこは女同士だからわかりあえて、逆に変な揉め方しなかったりするんで、そこがいいところではあるかもしれませんけど……。
Draft Kingのウリってどこだと思いますか?
SHIHO:そこら辺の男バンドには負けないぐらいのパワーはあると思ってます。それに加えて、ericaの見た目とのギャップのある太い声とどっしり感ですね。私たち、どう考えてもカワイイってっ感じじゃないじゃないですか?
カッコいいと思いますよ。
SHIHO:NOHANAの方向性とかで、カワイイに行きたいとか言われたら、私、脱退すると思います(笑)。
NOHANA:SHIHOと一緒にやるということは、カワイイという方向性はないという覚悟でやっているので(笑)。
SHIHO:スカートとか、フワフワしてる服を着せられそうになったら、“沖縄に帰る”って言います。
プライベートでは逆に、フェミニンな格好するとかあるんですか?
NOHANA:私は昔からバンドっぽい格好をするのが好きじゃなくて。だから最近は、ライブでもスカートとか履くし。バンド始めた時は、(バンドマンの着る服には)スタッズがついてるっていうイメージを持ってたんですよ。……私、“バンドやってそうに見えない”って言われるのが嬉しいんですよ。“実はやってんだぜ”って思って(笑)。
SHIHO:嘘つき(笑)。ときどき、バンドやってそうにない格好でベース背負って、“実は私、バンドやってるのよ。どうよ!”みたいな顔して楽器屋とかに行くと、それでイライラするんですよ。“あの店員、絶対私のことバンドマンって思ってない。全然良くない楽器を薦めてくる”って(笑)。だったら、そういう格好すればいいじゃんって。本当にめちゃくちゃなんですよ(笑)。
NOHANA:しーっ。
SHIHO:しーじゃないよ。矛盾してる(笑)。
そんなNOHANAさんの楽器に対するこだわりは?
NOHANA:今使っているベースは、実は世界に1本しかないベースで、フェンダーさんにオーダーメイドしたものなんです。なので、他のに手を出すというよりは、今はこの1本を大事にしてますね。
既存の商品の中に、自分に合うものがなかったんですか?
NOHANA:探すよりも作っちゃおう、みたいな。色とかもこだわりたかったので、この色にしてほしいって無理言って。
SHIHO:相当、面倒くさかったらしいですよ(笑)。お店のショールームにいっぱい色がある中で、これとこれの間、みたいな。店にないのを指定して。なんか、すごく迷惑かけたらしい。
NOHANA:いや、芯がブレないっていうね(笑)。
ドラム・セットに対するこだわりは?
SHIHO:まだフル・セット自体は持っていなくて。こだわりっていうほどのこだわりはないですね。ただ、アタックのある音が好きで……昔はバスドラの音でモニター・スピーカーから風が来るくらいの低音重視だったんですけれど、今はバスドラ以外もちゃんと芯があって、アタックも強いぐらいが好きになってきましたね。
MAOさんはどうですか?
MAO:シールドはファイナルオーディオさんとエンドースしているんですけど、音が劣化することがなく、ギターそのものの音を引き出してくれますね。
ギター自体に関してはどうですか?
MAO:テレキャスターのシンラインを使ってるんですけど、ちょっとふくよかな音が出るところが好きですね。
SHIHO:最近、取材とか増えてきたので、当然しゃべる機会も増えてきて、より一層気づくんですけど、MAOは本当にしゃべれないんですよ。何言ってるのか、全然わからなくて(笑)。
MAO:だから、音で感じとってほしいですよね(笑)。
SHIHO:でも、いろんな男性バンドさんと対バンさせていただいて、音とか褒められること多いらしくて、気持ち悪いくらい喜んでます。
MAO:嬉しいですね、やっぱり。
SHIHO:何がいいって言われるの?
MAO:音のですか?
SHIHO:なんで私が取材してんの(笑)?
MAO:そうですね……。ヌケがいいって言われたりしますね。ぐらいかな(笑)。
お薦めの練習方法があれば教えてください。
SHIHO:学生の時は時間を作るのが難しくて、土日だけスタジオに入るっていうことも多いと思うんですけど、土日に10時間練習するよりも、1日1時間だけでもいいから毎日続けることが大事だと思います。時間を空けちゃうと、その前にやった感覚がなくなっちゃうんで、感覚を身につけるまでは絶対1日1時間、30分だけでもいいから、毎日やることが大事です。特に、やり始めは。
MAO:最近YouTubeとかニコニコ動画に“何々を弾いてみた”っていう動画がたくさんあるじゃないですか。それを観たらモチベーションが上がっていいかなと。
NOHANA:楽しんでやることが一番大事だと思いますね。ライブの時も楽しんでやらないと、楽しいって気持ちが(観客に)伝わらないですから。
ライブのパフォーマンスにおいてのこだわりや、“自分らしいな”と思うのはどんなところですか?
NOHANA:私はパフォーマンスの一部で、ベースを抱くポーズを生み出したんですよ。ベーシストの人は、ぜひ曲の合間にベースを抱いてほしいです(笑)。
erica:私は白いステッキを使ってパフォーマンスをしてます。ステッキをお客さんに向けてみたり、小じゃれたお辞儀をしてみたり。
SHIHO:なんだろうなー?
NOHANA:たまに立つよね?
SHIHO:相当テンションが高いと、イスの上に立って煽ったりっていうのはあるんですけど、そんなにしょっちゅうやる感じではないですね。淡々と叩いてるのもカッコいいと思うんですけど、髪の毛とか横に振ったり、身体振ったりすると、それだけ全身で音楽を感じられて、ノリっていうか、リズム感が変わりますね。
MAO:バンドマンでやってる人、多いと思うんですけど、目が(髪の毛で隠れて)見えないっていうの、カッコいいと思います。あと、ギターとかも正面に構えるんじゃなくて、右の骨盤にボディをずらして斜めに構えたら、けっこうカッコいいと思ってます。
SHIHO:でも、MAOがやってるとこ観たことないよ!?
MAO:やってない(笑)。今のは客観的な意見として言いました。
白いステッキを持ち始めたきっかけというのは?
erica:私、“ロック・バンドってなんだろう?”って感じだったのでYouTubeとかでパフォーマンスを真似したい人を探してて、その時に“これだ!”って思ったのが、フレディ・マーキュリーさんのパフォーマンスと、彼が持ってた白いステッキだったんですよ。ライブでやったら私も楽しいし、観てくれるお客さんも楽しんでくれるだろうなと思ったので、取り入れましたね。
バンドとしての目標を教えてください。
SHIHO:いろんなところでライブをしたいですね。Draft Kingを知ってほしいし、観てほしいし。日本武道館は通過点として、日本だけじゃなくて、海外でもライブをしたいです。マネージメントもサンミュージックがやってくれるので、いろんな見せ方というか、いろんな伝え方もできると思うし、(マネージメントの)力を借りながら、テレビにも出たいかな。上京して4、5年経つんですけど、全然実家に帰ってないので、実家のお母さんをそろそろ安心させないといけないんですよ。
NOHANA:紅白(歌合戦)に出られるようになりたいですね。そのためにも、まずは実力を高めないことには……。
MAO:キリンがいるなってことで興味持ってもらって……。キリンが最初で全然いいです。
NOHANA:マジ、面白い(笑)。あの人形、ライブでもステージにいるんですけど、大きいステージに立てるようになったら、本物のキリンと共演したいって夢があって(笑)。そんなガールズ・バンドはいないですよね(笑)。
SHIHO:キリンが大きくなってたら、Draft King、最近調子がいいんだなと思ってもらえれば(笑)。まだ子どものキリンなので。大人のキリンはこれからですね(笑)。
楽器やバンドを始めたいなと思っている学生の皆さんにアドバイスがあればお願いします。
MAO:やっぱり、楽しんでやるのが一番だと思います。頑張ってください!
erica:夢を忘れないで、希望を持って、くじけても原点を見つめて、そこから這い上がっていけるようになってほしいですね。
SHIHO:何よりも大事なのって学業なので。親にお金を払ってもらって学校に通っているのであれば、学業を一番に考えつつ、毎日コツコツと練習していくことですよね。まず親への感謝の気持ちを忘れずに頑張ってほしいと思います。
NOHANA:チャレンジすることが未来へのきっかけになると思うんですね。夢は必ず叶うものと信じて、夢に向かって音楽を楽しんでほしいですね。

Profile

2013年1月、元ステレオポニーのNOHANA(b)とSHIHO(d)、MAO(g)を中心に結成、オーディションによって選ばれたerica(vo)を加えて活動開始。同年6月には自主制作CD「Hey My Love」をリリース。結成からわずか8ヵ月でShibuya eggman、結成から1年で渋谷クラブクアトロにてワンマン・ライブを行なった。

Single

「贈る言葉」
SOUND MISSION
SMLC-0017
¥1,500(税込)

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