E! & CULTURE

Top > E! & CULTURE > TRIAL SESSION By SACHIKO > vol.7 セッション5 〜集大成に向けて@〜
インデックスページへ戻る

TRIAL SESSION By SACHIKO vol.7 セッション5 〜集大成に向けて@〜

第7回目は、学校主催のファイナル(プレゼン・ライブ)終了後の3月16日に行なわれたセッションの模様をお届けします!
このセッションも今回を含めてあと2回となり、なんとなく慌ただしくなってきました。そして、その先にある集大成的事象とは?

ファイナルを振り返って

SACHIKO:ファイナルの映像があるということで、みんなで観たいなと思って。観てから、まあなんかいろいろ話したいこともあるし!

  • *イヤホン等をしてお聴きになることをお薦めします。
  • *あくまでも途中経過であることを念頭にご覧ください。

山本先生:どうでしたか、みなさん。

川田布美香:けっこう気合い入ってたね、歌とか。

川端はるか:なんかいつもと違ってというか、ライブじゃないからっていうのが頭の中に強くって。頭出しが全然ダメ。一音目とひと言目。

SACHIKO:うん。

川端はるか:演奏の頭。ちゃんと出てなかった。あと、声が力んでる。

SACHIKO:会場の雰囲気に飲み込まれないように気張ってた、みたいな?

川端はるか:いや、全然見えてないんで。

SACHIKO:照明で?

川端はるか:まったく見えてないです。

石倉未来:最前のひとりかふたりか。

川田布美香:審査員が見えた(笑)。

川端はるか:会場に飲まれたというより、自分のコンテストだからっていうのが……。なんていったらいいの……普段のライブとは違うっていうのがすごい。1曲しかないし。1曲の中でどれだけ出せるかっていうのがやっぱり。緊張、めっちゃしてたと思う。

山本先生:緊張はするよね。あんだけ入って、しかも1発目でやらなきゃいけないんだもんね。

SACHIKO:布美香ちゃん、全然緊張しなかったって(笑)。

川田布美香:全然緊張しなかった(笑)。もう座ったら、余裕じゃんって思った、気持ち的には。なんか、先にドラコン(ドラム・コンテスト)に出たっていうのもあるのかな。ひとりだったから。

山本先生:すごいよね、前哨戦が。

川田布美香:その時の状況としては、私はシードされてたので、2回勝ち上がってきた人と戦わないといけなくて。あと、セイヤさんから「シードされてるんだから、いいもの見せてくれるんでしょ」みたいなMCとかもあって、けっこう圧がすごかったんですよ。だから、その時のプレッシャーに比べれば、(私の)前にふたりいるし、その安心感とみんなで出てるっていう強さのほうが大きくて、全然楽しかった。

SACHIKO:頼もしい!

山本先生:どうだった?

石倉未来:私も今回はなんかキメてやろうという心構えというか準備があったから、緊張とかよりやってやるぞっていう気持ちが強かった。ステージ上がった時は、そんな緊張がなかったかなって。楽しかったなって、最後は思いました。

山本先生:楽しかった?

石倉未来:一瞬だったから、自分、何したっけ?って思ったけど(笑)。

SACHIKO:ハイになって忘れた、みたいな?(笑)

川端はるか:全然覚えてない。情景とかは覚えてるけど、何をしているのかわかってなかったから、冷静さがなかった。でも見えてることは見えてるんですけど、たぶん頭の処理が追いついてないみたいな(笑)、そんな感じはすごいあったな。

山本先生:練習を重ねてきたとしても、やっぱり本番って一発勝負じゃん? ボーカルのコンテストなんかもそうだったんだけれど、こう2分半、3分半のどこで取り戻していくのかっていうのがね、これが、ライブ・パフォーマンスっていうか。失敗する人もいるじゃん、中には。初っ端でチューニングが合ってないとか、ピッチ外したりとか、ギター間違えるとか、それをどこかで取り戻そうともがくわけじゃん。その辺はどう? ヤバい、みたいな。

川端はるか:ヤバいのはなくて、なんかとりあえずステージも大きいし、なんかアピールしなきゃいけない、とりあえず止まっちゃいけないっていうのは頭の中にあって(笑)。たぶん、それでなんかね、めっちゃ指にタコができてて……めっちゃ力んで弾いてた。

山本先生:どかどか、いろんなところに当たってたのね。

川端はるか:たぶん弦とかにすごい当たってて、やってる時は何も思ってなかったけど、終わったあとに、あれ?みたいな。

山本先生:お互いの音は聴けた?

川田布美香:私はわりと聴いてたつもりだけど、やっぱり本番っていうのもあって気持ちが上がってる部分があるから、練習の時みたいに全部の音をがっつり聴けてたかというとやっぱりそうじゃないと思うけど、今観たら、最初の入りやキックのカウントとかも、ドンドンドンドンってやってるところも若干速まってたけど、たぶん自分が速いなっていう意識があって戻したのは覚えてるから、そこでゆっくりになってテンポが戻ったのもわかってたし、自分がテンポ・キープしなきゃって思いながらやってたっていうのもあったから。ただやっぱり曲が短いから、ミスしたところを取り返すっていうのもそうだけど、自分はミスっていうミスはしてないと思ってるんですけど、曲の盛り上がりとかそういう意味での持っていき方とかも曲が短い分、ちょっと難しかったかなって思います。自分的には気を付けてたつもりでも、意外と合わさってバンドとして見てみると、荒っぽさとかも出てるのかなと思うから、若干そこのところも丁寧にできれば良かったかなと思います。

山本先生:やってみないとね、こればっかりはね。

川田布美香:入りとか、未来ちゃんが前に出ていったのは、オイって(笑)。バタちゃん(川端はるか)もMCで長くしゃべってるぶん、入りが間延びしてる部分が若干あったから、そこをもうちょっとうまくやればよかったなと。トントントントンだけの部分が長くて、一瞬バーンって入った……入りがフっとなった感じが今観た感じであったから、そこの感覚というか、進んでいく感じをもうちょっと本番を想定してやっておけばよかったかなっていうのは今、思いました。

SACHIKO:頭の部分は、そんなにリハでは想定してやってなかったんだ。

川田布美香:やってはいたんだけど、なんだろう……しゃべる言葉とかバタちゃんの1234で入るってことしか決まってなかったから、その1234までが長ければ長いほどキックのドンドンドンドンだけの時間があるっていうか、そこを自分もつなぎとか考えれば、なんかシンバル鳴らすとか小節決めるとか……なんか入る場所しか決めてなかったから。

川端はるか:なんか音が出るのがここだから、ここが息があってから1234ってやらないと。だから、そこまでの間が長かったので、もうちょっと早くできたらなと思う。

川田布美香:客観的に観た感じとしてあったかなって。

SACHIKO:そういうテンポ感って1回ライブでやらないとわからない部分があるけど、それがコンテストのファイナルだったっていうのが悔しいよね。

全員:うん。

いつものライブの感覚でやるのがバンドの良さが一番伝わる

SACHIKO:ライブ1本もそうなんだけど、それこそ普段ライブに来ない業界の人たちに観てもらったりとか、同級生とか先輩だったりとかに観てもらう場面でもっとリズム感、テンポがいい1曲、曲の最初と最後、、、最後はすごいしまってたと思うんだけど、そしたらもっとカッコいいなって思わせれたかなって。でも、十分カッコ良かったと思うんだけど。結成して6ヵ月、布美香ちゃん入ってまだ2ヵ月。その中で、(聴衆を)ヤベーと思わせた要素はあったと思ってる。自分もオーディションとかに出た経験があるから、自分の経験上で言えることってなんだろう?って思った時に、コンテストと思って挑んだら良くないなといつも思ってた。いつものライブの感覚でやるのがバンドの良さが一番伝わるっていうのを……そういう気持ちを伝えようと思って伝えたんだけど、なんかそれって人から言われたことじゃん、あくまでも。そのいつものライブの感覚で楽しんで、それはそれで自分たちバンドとしてだったりとか、個々でこのファイナルにかける小さくても大きくてもいい思いとかさ、実力は置いといて絶対ファイナル・グランプリを取るっていう気持ちがどれくらいあったのかだったりさ、そういうのって正直個々でみんなどう思ってたのかなって。このステージじゃなくて、この1曲にかける思いとか。それがあるとないとじゃ、ライブ観た人に与えるものが違うと思っててさ。今、ライブの映像を観て話したことってすごいスキル的な話しじゃん。何小節のとか。でも自分が伝えられることって、けっこう音楽的なこととか心とか精神面のことをもっと引き出したいのね。ファイナルの前日に、どんな風に思ってた?直前とかでもいいし。なにかを伝えてやろうとかさ。

石倉未来:うちは普段、身体を使って表現することが得意じゃないから、なんか、かましてやろうみたいな(笑)。寝る前とかにめっちゃ想像して、こっちに行ってこうやって手を上げてとか、それはめっちゃ。バタに「後悔しないようにね」って言われてたから、やれることを精一杯。あんまりコンテストっていうのは考えてなかったかな。ライブみたいな感じでドカーンってやってどういう風に観てもらえるかなみたいな。そんな感じでやってたかな。

SACHIKO:いい!そういう返事を待ってた!だから、音出してステージ前に行けたんだと思うし、なんか普段よりすごい肝が据わって見えたよ。バタちゃんとダブルで歌うところ、あそこもいつもより声出てると思った!音を外すとか当てるとか、そこ以前の問題、気持ちで歌を歌おう、声を出そうだったり、アピールしようとしてるのを私も感じた。

川端はるか:ファイナルまでの1週間は、なんか出るっていう実感がなくて。月、火って授業だったから普通に授業受けて、「いつでるんだっけ?あさってか」みたいに水曜日になって。で、とりあえず(順番が)トップの人を観ようと思って。自分たちもトップだったんで、なんかトップって焦るっていうか、その場の雰囲気が出来てない状態でやるから、どういう感じでやるんだろうって思って観てて。それがけっこう刺激になって、ここはもっとこうやって表現すればいいんだとか、ここはもっと前、自分の曲を想像して前に出れるところあるなとか、いっぱい思って。当日になって「トップ・バッターどうしよう」っていうのも後悔もないんですけど、いざ出た時に、まだ出来てない場の空気を吸って、それで力んじゃったり、なったかもしれないけど、前の2日間とか、他の人からすごい刺激をもらって気持ちを高めてた……です。

SACHIKO:でもさ、人にこうやって問いかけられて、なんで力んだんだろうってわかるじゃん。私だったらトップ・バッターやって力む場面って、どんなに経験しててもあると思うわけ。力むというか、かましてやろうっていう気持ちが強く出過ぎて、本当はもっと歌聴きやすく歌を届けられたのに力みすぎて実力を発揮できなかったっていう経験、私もたくさんあって。もっとリラックスしていいよってすごい言われたり。それってどうしてもさ、トップ・バッターだったりコンテストっていう場面だったり、「そうじゃない、これは普段のライブだ」と思っていたとしても視覚的にも空間的にもコンテストなわけで。今回のファイナルに出てバタちゃんが吸収して活かせる部分。それをなんとなくそれを感じとってるから、じゃあどうやったらリラックスできるか。その場面に遭遇した時に事前の準備ができててもさ、強張るものは強張っちゃうから、その時にどれくらいリラックスできるかを考えられるようになると、もっといい歌を歌えるように、伝わりやすい歌が歌えるかなって思う。布美香ちゃんは?

川田布美香:もう全然、当日の朝とか、本番直前までは本当に実感がない感じで、それまではバンドとごっちゃにしてるわけじゃなく分けてるつもりだったけど、結局月曜日に自分のコンテストがあって、正直間に合ってない、こっちも気にしてる部分はいくつかあって。でも、自分の状態的にはもうパンクしてる部分があって、月曜日、自分のやつが終わるまで本当にありえないような予定のブッキングさせてたりとか、なんか完全に私生活でパンクしてて、もう明日の予定も考えられない、みたいなぐらい追い詰められてて。終わって、その日、必修っていうのもあったし、他のパートのコンテストも観て……。去年同じ場を経験してるのと、ひとりであのステージに2回立ってるので緊張は本当に、それこそ本番後何分だねっていう話をして裏で待ってる時とか呼ばれて脇にいる時とかはちょっと緊張したけど、バーと出た瞬間に別にまったく緊張、まったくってわけじゃないけど、いい緊張というか楽しむっていう気持ちには持っていけてて。コンテストだっていうので気張ってたつもりはなくて、いつものライブ、さっきSACHIKOさんがおっしゃってたそのままの感じで自分たちライブ、コンテストだから観せなきゃっていう風に感じてなくて、同じライブのように、そのまま自分たちが楽しんでないと相手を楽しませることはできないと思ってるから、第一にっていうわけじゃないけど、自分も楽しんで、しかもバンドでは支える位置にいて、自分の気持ちがビートに出るっていうのもそうだから、自分がここでウッてなると前のふたりを引っ張るから、私はここでしっかりいたほうが、前ふたりが不安にならないで済むなっていうのも考えてたし。いろいろ前やってたリハとかで、自分が叩いてて、ここ不安だなと思った箇所もあったけど、でも楽しむことを第一において、ありのままのライブでの自分たちを観せれれば、別にそれはミスひとつは大したことではないかなと思ってるから。ミスよりもバンドの雰囲気とか、トッパーはトッパーらしく。

SACHIKO:トッパーっていうの?

川田布美香:(笑)みんな、トップ・バッターのことをトッパーって言ってて。トップはトップの人らしく、やっぱこのバンドのこの曲がやっぱり1番目以外だと良さが埋もれる感じがしなくもないなって思っててだから、一番上の勢いを伝えようと。

SACHIKO:(頭が)パンクしてるのに、すごいいろいろ考えてるね。

川田布美香:本当に自分のやつまではパンクしてて、何も考えられてなくて、ドラコン終わってこっちに切り替えるぞっていうのは考えてたから、終わってその日はあれだけど、次の日からとかやっぱりリハも入ってたし、できるだけこっちのことでファイナルまでは、このファイナルだけのことを考えようと思って、本当に前3〜4日間しか考えられてなかったけど、それまではこっちのリハも入って自分の練習もしなくちゃいけなくて、プレッシャーとかもそうだし、それこそ一緒に出る他のバンドたちシンガー・ソングライターの子たちだとか、やっぱり組んで半年たっても私入って2ヵ月だし、それこそバンドはみんな2年生のバンドだったから、もう1年半とか2年とかやってる人だから、それなりの勝手な思い込みじゃないけど、自分がグランプリとって下手なミスもできないし。

SACHIKO:プライドもあるよね(笑)。

川田布美香:そう、プライドが(笑)。あいつグランプリ獲ったけど、バンドとしてはダメじゃんって言われたくないっていう、ドラマー個人としてのプライドもあるし。

SACHIKO:そういうのを抱えながら、でも最終的にシンプルに考えれたのはとてもいいと思う。

川田布美香:楽しまないと。私は、自分のプレイでみんなを楽しませたいというのが念頭にあって、それは自分が心底楽しんでないとその雰囲気は出ないから。楽しもうと無理矢理してる人より、楽しんでる人のほうがやっぱり楽しそうに見えるし。

SACHIKO:間違いない(笑)。

川田布美香:だから、やっぱり、「観てて楽しかった、良かったー」って言ってもらうには、自分がまず楽しかったーって言える舞台にしなきゃっていうのはずっと前から思ってることで、バンドに限らず、自分がドラムを叩く上で。だから、ふたりをできるだけ巻き込んで楽しめたらなと思ったんだけど。

トリセツ

SACHIKO:それはすごい出てたと思う。ちょっと気負ってたりしても、後ろでさ、あんな笑顔でさ、パッと振り向いたらすごい楽しそうにドラム叩いてるって思ったらさ、なんかちょっとテンションも上がってくるじゃん、フロントふたりも。ていうのはフロアから観てても思う。で今回さ、出会って3ヵ月なんだけど、その中で月2回一緒に音出したりしゃべったりしてきた中で、どういうことがこのファイナルに3人の中で落とし込めたのかなって思って。まとめじゃないけど、コンテストのファイナルに登ってって最終まで残ってライブしたじゃん。その中で、私とやりとりした中でなにを得れたというか、どういうことが気づかされたとか、どういう変化があったかなっていう……。そういうのってあったりするかなと思って。

石倉未来:(リハーサルをする前に)身体を動かすのを最初にやって、身体とか頭でイメージしたものが音に出るっていうの。なんかどこにアクセントをつけるかっていう、授業で言われてなんとなくわかってはいたけど、本当に直に言われてやって、「おー」みたいなとか、あと音作りの大切さ。今まで聴いてくれてた人に聞いたら「音源聴いてるみたいだった」だとか「前より全然いい」って言われて「おー」みたいな。

SACHIKO:変わりやすい部分だもんね。あからさまに音が変わってるから。

川端はるか:やり方?取り組み方?バンドやったことがなかったからずっと。何をしたらいいとか、こういう時はどうやってまとめたらいいとか、音作りもそうだけど。なんて言ったらいいんだろう。バンドのやり方説明書みたいな。

SACHIKO:トリセツ(笑)? 入門編みたいな。

川端はるか:何もかも白紙で、やり方もわからなくて、こういう時こうしたらいいっていうのが全然わからなかったから、それがSACHIKOさんとやって、こう情報がたくさん入ってきたわけですよ。そしてそれが、どんどん分厚くなってきて、みたいな。まとめなきゃいけないし、どうやってしたら(まとめて)いいかわからないし……。小中高とかで、リーダーとか班長とかやるじゃないですか? それとはまったく別なわけですよ、やってることが。まとめるって意味では一緒なんですけど。

SACHIKO:置かれてる環境が違うよね。

川端はるか:ただまとめればいいってもんじゃないし。

SACHIKO:そうだね。

川端はるか:それかな。トリセツです。

SACHIKO:が、ちょっと入ってきた?

川端はるか:はい。もらいました。

川田布美香:なんかこう、ここでリハ入ったりして、ちょくちょく言われてたことは、今まで自分が思っていたことが合ってたんだなていう答え合わせみたいな。さっき話してたこともそうだし。こういう部分も、もうちょっとこうしたほうがいいみたいな。なんか先生に言われたこともそうだし、自分これで合ってたんだと思った部分が気持ちの分、大きくて。

SACHIKO:気持ちの土台がしっかりしてるよね?

川田布美香:そうですかね。プライドも高い方なんで、負けず嫌いだし。

SACHIKO:私がドラマーで知ってる人、みんな負けず嫌い。ボーカルもだけどね。

川田布美香:私の良さは手数が多いことやテクニカルなことじゃなくて、ドラムで気持ちを出すこととかビート感のほう。それが自分の売りじゃないけど自分の良さだから、「nextone」の入りを褒めてもらえたこととか。

SACHIKO:あれ、超カッコいい!

川田布美香:(笑)そこでもやっぱり自分はテクニックよりもこういうビート感を出すほうが向いてるんだなっていうことも再確認じゃないけど、このバンドは特に手数の多いことをやるわけじゃないから、どちらかと言うと、ビートをしっかり出したほうがいいバンドだから、そこを出せたらなと思った部分、それがあったかな。

SACHIKO:なんかすごい短期間だけど、やっぱり考えてるね。

川田布美香:一応(笑)。

SACHIKO:この質問、困るかなって思ったんだけど、良かった、返ってきた(笑)。……なんかこれを踏まえてさ、短期間だけどみんなの中での変化とか気づきとか再確認とかあって、でも、もう今日含めて、あと2回。そして最近、+1日、(3月)25日って言われたでしょ? あれってまだ聞いてないよね、何をするか。25日に企んでるのは……。

川田布美香:企んでる(笑)。

レコーディング決定

SACHIKO:企んでるというか、凄く良い話!今のみんなを記録、曲をRECをしよう!ってことになったよ!で、25日に録りたいなって思ってて。メールやLINEとかよりも、ちゃんと言葉で伝えたほうがいい内容だから、内緒にしてたんだけど、25日に音を録ります!

全員:(拍手)

SACHIKO:やっぱり音を録って客観的に聴いてみるのはすごい思い出になるし、成長のきっかけにもなるから、ライブの映像を観るのもそうだけど、そこじゃないものもあったりすから、せっかくだから録りたいと思って。

川田布美香:めっちゃ疲れるよ。

川端はるか:ヤバい。上がる!

山本先生:逆もあるからね、落ち込むっていう(笑)。

SACHIKO:しかも、一発録り。

川田布美香:一発録り! ヤバい。

SACHIKO:だから、ライブと思ってやってほしい。そう、シチュエーションはライブ。

川端はるか:疲れないよ、これは(笑)。

川田布美香:ヤバい、精神的に来るよ。

山本先生:クリックはあってもなくても。オーバーダビングしないから、クリック使わないっていうのも生々しくていいかも。歌も演奏もカウントからドカンと始まって、ジャンと終わる。

SACHIKO:楽しみだね。

(一同笑)

川田布美香:一発録りかぁ。

山本先生:なかなか今の時代は一発録りってないからね。ここからパンチインとかね。

SACHIKO:それが通常ですね〜。

山本先生:自分はできたのに、人ができないっていうのはある。ヘッドフォンを使ってやるから、その中で人の音を聴いて、なおかつ自分の音も聴いて、ライブ感を出していかないといけないという。どこまでPhaenna Elebosがいけるのか。

川田布美香:ノーミスだよ、ノーミス。

川端はるか:怖い、怖い、ふみ姉の圧が怖い。

山本先生:NGワード、「ここだけやり直したい(笑)」

石倉未来:何曲録りますか?

山本先生:1曲です。

SACHIKO:どの曲でもいいよ!特に残したい曲。

川田布美香:でも、3択でしょ?

川端はるか:そうだよ。

川田布美香:となると……「the one the world」は嫌だ。

川端はるか:嫌いそう。

山本先生:でも雰囲気的には「Overdrive」な気がする。

川端はるか:どっちでもいいよ、私。

川田布美香:どうしよう、一発は厳しいな。

川端はるか:「Boy」だったらイケんじゃね? 意外と「Boy」が一番……。

SACHIKO:まとまってきた?

川田布美香:「Overdrive」は、(練習では)もうやらなかったんですけれど。

川端はるか:こっちはもういいよ(笑)。嫌いになりそうって。

SACHIKO:やり過ぎか。ちょっと距離置きたくなる時あるよね。

川端はるか:どっちかな。

SACHIKO:いまの3人が一番落とし込める曲がいいな。商品化するってわけじゃないから。

川田布美香:どっちでもいいでしょ?

石倉未来:どっちかって言ったら「Overdrive」。

SACHIKO:ふわっとした動機じゃなくて気持ちの強いほうにしようよ。せっかくだから。

川端はるか:えー、ちょっと待って、どうしよう。それっていま決めなきゃダメですか?

teena編集長:いや、次回(3月23日)までに決めればいいですよ。

川端はるか:じゃあ、今日は保留にしておきます。

SACHIKO:一発録りに向けて核というか、なんで自分は歌ってるんだとか、なんでバンドをやってるんだという、核をなるべく明確にして欲しくて。普段どれだけ自分と向き合ってるかっていうのがイコールだと思うんだけど、バンドを始めた動機、歌を歌い始めた動機は置いておいて、今バンドをやって、さっきの質問と重複しちゃうんだけど、ライブに向けてどういう心構えがあるかとか、なんで歌ってるんだろうとか、そういうところがライブには出るしRECにも全部出るわけ。これRECだからって気抜いてたらそういう音になるし、それを後で聴き返したらもったいなかったなっていう気持ちにもなったりするわけよ。だからどれだけマジなのかっていう部分をもっと強く持ってほしくて。

で、今、なんのために歌ってる?なんのために音楽やってる?って言われたら答えられるかな?楽しむためっていうのもあると思うけど、この先もやっていきたいんだったら、ただカッコいいことしたいから、だけじゃついていかないんだよね。いつかは終わるんだよね。その時が来るのがきっと早いんだよね。そういうの、あるかな?それを破片でもいいから25日までに私は今これを歌いたい、聴く人にこう思ってほしいとか、なんのために叩いてる、なんのために弾いてるっていうのを持って、RECして欲しいな。

自分がなんのために歌ってるのって言われたら、超精神的な話になるけど、私は基本が超不安定なのよ。不安定で、昔はそれがひどすぎて、ライブ中に感情の起伏が治らなくて、ステージ終わってステージ上でギター投げたりとか、叫び狂ったりとか泣き叫んだりとか、むっちゃやってたわけ。そういう日常を送ってて、でも何か伝えたくて、自分の心の中の感情とかなんで生きてるのとか、なんで生まれてきたんだろう、私は必要なのかな?って葛藤を常に抱いていて、自分が存在してるってことを伝えたかったわけ。だれかに観て欲しくて。

ちっちゃい頃から歌うことが好きだったから、今だったら人とこうやって面と向かって話もできるけど、バンド始めた当初はちゃんと向き合って話せない分、音楽の中で自分を表現しようだったり、本当は辛くて家帰りたくない、そういう感情を歌であれば自分の外に出せるから、歌おう、歌詞を書こう、自分の言葉で歌が歌いたい、っていう気持ちで必死にやってた。

だからその時はなんで歌ってるのって聞かれたら、「歌いたいから、音楽をやってたいから、生きてたいから」っていうことしか言えなかったけれど、今28歳になって今も音楽やってて、歌いたいっていう気持ちはまだ強くあって、今同じ質問を投げかけられたら、そういう自分の不安定な部分が常にまだあるから、そこと今、ここでみんなと接している自分とのバランスをとるためなんだよね。

歌うことをやめたりとか、音楽っていう世界から遠ざかってしまうと、自分が崩壊するから歌いたいっていう自分の話なんだけど、人それぞれだからさ、そういうのって。もっと裸になっていいんだよね、音楽って。じゃないと、人には伝わらなくてさ、なんか1対1で話す時って、自分が苛立ってたりすると向こうも苛立ってたりするじゃん、それと同じなんだよね。お客さんは鏡だと思ってほしくて、聴く人と自分、何人対ひとりだとしても対マン、みたいな。だから、私のこと観てほしいと思ったら、あなたのことを観てるよっていう風に言ってあげると、向こうも自分の方を向いてくれることってあるじゃん。

なんかもっと裸になった3人をRECしてほしくて。特に歌。まださ、解き放てない部分があったりするじゃん?くすぶってたりとか、技術じゃないところ、技術は後からついてくるから、だから今なんで「Overdrive」とか「Boy」っていう曲を私は歌に乗せて歌ってるんだろう。言葉を歌ってるんだろうってことを今一度考えてみてほしい。後付けでも全然いいわけ、衝動的なもんじゃん、作ってる瞬間とかって。だけど、なんのためにやってるんだろうっていうのを、今後の3人の未来のために考えてほしいな。それがあるとないとで、25日の音が変わる気がするんだよね。よろしくお願いします!(笑)

3人には人間性がわかる音楽をやってほしい

山本先生:全然精神論だと思うし、こういう学校にいると、とかくやり方を教わるんで、そこの中で完結していっちゃう部分もあると思うんだけど、でも結局行き着く先は、音楽なくて生きていけるか生きていけないか、みたいな究極論だったりもするし、やっぱり世の中に同じようなバンドがもしいたとしたらね、私たち音楽なくなったら死んじゃいますっていうバンドと、私たちは自分たちが楽しめればいいですっていうバンドなら、たぶんユーザーというか作者側、メーカーや事務所の人たちは前者を採ると思うのね。そいつらのほうがやってくれそうな気がするし、そういうのって、プロの世界っていうのも変なんだけど、音楽を形に残したり、ライブでやるっていうのは、自分たち以外のことも考えないといけないことはたくさんあるし、どう観てるんだろうとか、自分のこといいって言ってくれるかなとか、だからそこに気持ちを持っていって音楽を演じるっていうのは変だけど、やるっていうのは、すごくひょっとしたら、みんなの中で足りない部分なのかなと。だから、自分たちであって自分たちでない、みたいな。それを形に残す時はその音源を録って3人で聴いて楽しかったねで終わっちゃったらつまらないし。別に販売するってわけではないんだけど、人に届けようとする音は、届けられる側が「いいじゃん、イエー」って言ってくれるようなものをどうやって自分たちは音楽をすればいいかってことに向き合うことになると思うんだよね。だからそこには変な話、自分たちは楽しんでレコーディングしましたっていうのはどうでもよくて、楽しくなかろうが辛かろうが、やっぱり形がきっちり出ればそれが人に伝わることだったりすると思うんで、いわゆる結果がすべてって感じ。そこをこの残りわずかなところで自分たちの中で再認識しながら、同じ曲、何回もやった曲かもしれないけど、それをやって、せーので音を出すことができればいい気がする。だってスピーカーから出てくるもんね、目で見てやるわけじゃないから。スピーカーから3人の音がボンと出てきて、訴えかけてこなかったら……。

SACHIKO:訴えかけてほしい。

山本先生:音をデカくするしかないでしょ(笑)、じゃなくて、小さくても、こいつらグイグイきてるぜ、みたいな。なんかあんじゃん、そういうの。そういう意味での、たぶんSACHIKOさんが言ったような本音という部分じゃないの。それが音には出るので、不思議とね。

SACHIKO:不思議と。3人には人間性がわかる音楽をやってほしい。この子、本当は強がってるけど、めっちゃ脆いんだな、そこがめっちゃいい、みたいな。そういうのって魅力的じゃん。ていうのが出るジャンルだと思うんだよね、バンド的に。それができるかなと思ったから、ちょっと本音で話そうかなと思って、ちょっと本音を言ったの。

川端はるか:私が死んでた時期があったじゃん。前のバンド組んでて、辞めて、このバンドを組んで、学校入って音楽やりたくて、たまに技術とかの問題で、「そうじゃない」って言われて。全然足りてないことばかりだったから、リズムの間違いとか。知らない人に合わされて、ワーってなったりとか。なんで、ぜんぜん楽しくなかったんです。このバンド組んで、すごい嫌になって……。

SACHIKO:Phaenna Elebos組んでから嫌なことがあったの?

川端はるか:そうですね、個人的に。ワーってなってて。その時にあったすごい嫌な思いを詰め込んだのが「the one the world」なんですね。だけど、(川田布美香は)いないから、その時に(笑)。

川田布美香:「the one the world」やりたいならやろう。

川端はるか:それか「Boy」で迷ってて。嫌な思いが詰め込まれてるのが「the one the world」で、「Boy」は自分が生きてきた中の思ってたことを書いてあるから……。

SACHIKO:初期衝動っていうものが一番入っているのがその「the one the world」? ライブで最後にやる曲だよね?

川端はるか:そうです。

SACHIKO:あの曲いいと思う。「Overdrive」も話の流れとかでさ、コンテストとか、よく一緒に触ってた曲っていう意味で、この空間での推し曲ではあるけど、でもバンドのRECだからさ。バンドの初期衝動。途中から入ったとしてもバンドの歴史が入ってる曲じゃん。その曲を候補に入れてもいいのかなって思ってる。

川端はるか:うーん。やっとの思いでできた曲っていったらおかしいけど、形になったのがすごい嬉しくて、学園祭の時までにはオリジナルを絶対1曲やろうって。あと全部コピーだったんですけれど、どうしてもこれ、ぐしゃぐしゃになってしまうのかもしれないですけど、形にしてやろう、みたいな。

石倉未来:ナニクソって思って作った曲だし、はるかの気持ちを私は一応共有してるから、やっぱりこの曲いいね、みたいな。

SACHIKO:それは奮い立つね。

川端はるか:歌詞は訴えかけてるけど、なんか音がごちゃごちゃしてる。

SACHIKO:いや、音も訴えかけてるよ。

川端はるか:ぐちゃぐちゃして、感情がうぇーってなってる感じ。

SACHIKO:私、何気にあの曲好きだもん。なんか最初、誰かのカバーなのかと思ってたから。でも聴いたことないよな、みたいな(笑)。「the one the world」をさ、あらためて触ってみるのもいい感じがする。「overdrive」はやっぱりやり続けてるからさ。ある程度のポテンシャルの高さはあるじゃん。いいじゃん、そういうバンドの意志が一番強い曲で。

川端はるか:だから、感情がないとうまくできないんだよね。

石倉未来:落ち込んでて、やってやるぞって気持ちがあった時が一番しっくりくる。

SACHIKO:常に持ってよう、ハングリー精神は(笑)。

川端はるか:だからリハとかで、何もない状態で入ってやってもすごいつまんない。感情がウッてなってる時にやるとすごい出てくる。

石倉未来:いけないものが。

SACHIKO:じゃあ、それを自分のためにやって。テンションが上がる曲じゃん。たぶん、人が聴いても同じパワーを与えられる曲だと思うから。自分が落ち込んでなくても、これを聴いた、同じシチュエーションで落ち込んでる人を励ませる1曲になったらいいなっていう気持ちの置き方をすれば、演奏する時に気持ちが変わったりするかもしれない。

川端はるか:それか「Boy」のどっちかかなと思います。

川田布美香:友達と六本木でのライブ映像を観てたら、「Boy」のほうが良かったっていう意見が(笑)。ファイナルでやった曲(「Overdrive」)よりも「Boy」のほうが良くない?って言われて。

川端はるか:絶対そうだよ。あれは人に好かれやすい曲。

石倉未来:脳にすごいメロディが入ってくる曲。

川田布美香:そうメロディがめちゃめちゃキャッチーとまではいかないけれど、わかりやすい感じ。

SACHIKO:寄り添いやすい曲?

川端はるか:そう。こう、ダラ〜っと。好きだけどね。

SACHIKO:じゃあ、次のコンテストでやるとしたらどの曲にするかっていうのは吟味してもらうとして、RECはやっぱり初期衝動とかバンドの今を録るわけだから、「Overdrive」か「the one the world」かなと、話を聴いてて思うよ。

7回目を終えて

このセッションの集大成として、一発録りを敢行することとなったPhaenna Elebos。
でも、どの曲をレコーディングすればいいのか、なかなか決めることができません。

個人の想い、全員の想い、演奏のしやすさ、気持ちの入りやすさ……
何を基準に選ぶのか、全員が納得することが難しい場合、何を優先して選ぶのか……
それは次回のお楽しみということで。
クリエイティブなことにおいて、絶対的な正解、はありません。

次回も波乱の予感……です!

というわけで、次回のセッションもお楽しみに!

TRIAL SESSION By SACHIKO vol.7

SACHIKOのNEW PROJECT MAISON "SEEK"(メゾンシーク)始動!!

初LIVE決定!!
6月18日(日)@下北沢Club251

詳しくはこちらをチェック!

SEARCH