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ReoNa

Interview vol.2

話題のTVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』(TOKYO MX 、他)のアニメ作中でその存在が語られる劇中アーティスト・神崎エルザ。そして、その歌唱担当に大抜擢された新人アーティストとして、ネット上をざわつかせているのが、ReoNa(レオナ)。
どこか陰のあるルックスと、儚くも美しい声質は、一度聴いたら(観たら)忘れられないほどの存在感を放っている。
teenaでは、そんな彼女のインタビューを2回に分けてお届けします。

今できる限りっていうのをとにかく考えてました

●「神崎エルザ starring ReoNa」としてのミニ・アルバム『ELZA』(7月4日発売)の収録曲について、それぞれコメントをいただけますか?

ReoNa

1.「ピルグリム」…神崎エルザのテーマ曲

実はこの曲は2回レコーディングをしていて。2回目に歌ったのは、アルバムの全曲のレコーディングの後半のほうに録ったんです。私にとっては高い音域が続く曲で、どういう風に表現したらいいか1回わかんなくなっちゃった曲で。もう一回チャレンジしよう、と録り直した時に「こんなに荒ぶっていいのか」って感じたぐらい、荒々しくなっていったんですけど。実は体力ギリギリのところで歌っていて、「本当にこんな感じでいいのかな?」って不安になりつつ、出来上がった曲を聴いたらあんなに思いの丈っていうか、何にもまとめようとか考えずに歌った曲が、こんなに1曲としてまとまって出来上がるんだなと思って。そういう意味でこれがCDになる、ちゃんとした音楽の世界なんだなと実感した曲です。

©2017 時雨沢恵一/ KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ GGO Project

2. 「step, step」…ムソルグスキー「展覧会の絵」モチーフ曲

このミニアルバムの中で、この曲だけが明るい感じの曲なんです。ていうこともあって、他の曲との差別化ということも考えて、私、明るい曲が苦手なんですけど、実は。あまり可愛らしく明るく歌えないんですけど、この曲に関しては苦手とか考えず、できる限り可愛らしく明るく歌えるように気を付けました。

3.「Disorder」…シューベルト「魔王」モチーフ曲

アルバムの中では、一番音域的に歌いやすい曲なんです。速い曲っていうのは今まで歌ってこなくって、そんな中でこのミニアルバムの中で2曲、ロック調の速い曲があるんですけど、「Disorder」に関しては英語のラップっぽい部分があって。どうやったらいいのかもわかんなかったけど、やってみて自分が聴いたことがない自分に出会った曲でした。

4. 「Independence」

最初に聴いた時と出来上がった時とで、全然イメージが違った曲でした。想像以上にカッコ良くできたんじゃないかなと思います。

5.「レプリカ」

歌詞が個人的にすごく好きなんですよね。応援歌みたいなのは歌いたくなくて、頑張れとか、まだできるみたいな。そういうのが昔から苦手っていうか。自分がしんどくてしょうがない時に、頑張れって言われると辛いじゃないですか。そうじゃなくって、しんどいな、辛いな、やめちゃいたいな、っていうのに、私もそうなんだよね、わかる!って言ってもらったほうが私は嬉しかったので、この曲はけっこう明るいメロディにちょっと暗めの歌詞が乗っかってて、この曲は歌詞を大事にしながら歌いました。

6.「ヒカリ」…ショパン「別れの曲」モチーフ曲

レコーディングした時に、ちょうど個人的に気持ちが前に向いてなかった時で。でも、辛かったってわけじゃないんですけど。個人的にちっちゃい嫌なことがあったくらいなんですけど、レコーディングの時に、気持ちがエモーショナルになっちゃって。これがなんだかんだ一番背中押してるんじゃないかって、実は。他の曲は何も断定していないっていうか、何も解決してない歌詞が多いんですけど、この曲だけはしっかりサビの終わりのほうに大丈夫、って入っているんですよ。その大丈夫の意味も1番、2番、そして最後で全部違うと思っていて。最後の大丈夫だけちょっと明るくなるように気を付けたりとか。そういう全体の歌詞の流れを気にしながら歌いました。

7.「 Rea(s)oN」

難産でした。一番最初に歌った曲だったんですけど、一番小説のイメージが私の中に残っていた時に歌って、この歌詞自体がものすごく原作を読んだ直後だったのですごく作品に沿っているなっていうのがあって。神崎エルザっていうキャラクターであったりとか、歌っている人は誰なんだろう?っていうのを考えて歌わないといけないなと思った曲でした。すごいいっぱい考えました、この曲は。

●レコーディング期間はどのぐらいですか?

ReoNa:年末から2月末くらいでした。私の中ではすごい駆け足の印象があります。

●「Rea(s)oN」を最初に録って、一番最後に録ったのが録り直しの「ピルグリム」ってことですか?

ReoNa:そうですね。「Rea(s)oN」の後が最初の「ピルグリム」。年末でした。で、年末年始の休み終わってから、他の曲を録って、一番最後に「ピルグリム」をもう一度録りました。

●初めてのちゃんとしたレコーディング現場の雰囲気とか、どうでしたか?

ReoNa:とにかく緊張しないようにと思っていました。できる限り普段の自分らしく、それでも初めて形になって出る自分の歌なので、今できる限りっていうのをとにかく考えてました。

●結果として自分の中で納得のいくレコーディングでしたか?

ReoNa:今この時に歌える最高の歌は、1曲1曲ちゃんと歌えているんじゃないかなと思います。

ずっとアニメに携わる仕事がしたいと思ってやってきた

●ちょっと先になりますけど、7月からOAとなる『ハッピーシュガーライフ』のエンディング・テーマ担当、そしてソロ・デビュー(8月29日、「SWEET HURT」)が決まりましたが、どんな気持ちですか?

ReoNa:いざ始まってみないとわかんないなと思っていて。神崎エルザというキャラクターは元々設定があって。そうではなくて、『ハッピーシュガーライフ』では私自身がアニメに沿った歌を歌わなければならないので、どんな反応がもらえるのかっていうのもすごく楽しみですし、恐くもあります。ただ、作品を初めて読んだ時に、なるほどなと思って。なかなか常人には理解されない感じの女の子なんです、主人公が。でも、なんとなく生い立ちのほの暗さだったりとか、なんとなくわかる気がして。たぶん、普通の人ではわかってもらえないんじゃないかな、っていう。私はこの子に沿った歌を歌えるなって思えたので。実際その「SWEET HURT」って曲なんですけど、それも主人公の気持ちに添えている歌なので、きっと作品ファンの方にも愛してもらえる歌になるんじゃないかなって思います。

●デビュー・シングルについての想い等、各曲についてコメントをください。

ReoNa

「SWEET HURT」

この曲に関しては、もう最初に曲をいただいた時から、覚えるまでがすごく早かったんです。何回か聴いたらすぐに頭に入ってきて。実際この曲に決まって、レコーディングの時も何度か録ったんですけど、どれも一緒ってわけじゃないんですけど、私の中ではよく歌えたのではないかなと思ってた曲で、すごくしっくりきました。

「カナリア」

初めてギタリストさんと同時に録音をした曲で、しかも初めて椅子に座った状態で歌を歌ったんです。思い通りに身体を動かせない状態で、しかも「カナリア」っていうタイトルの歌でっていうのが、うまくその日に自分の中で一致して、すごく曲に集中することができて。いろんなことが初めての楽曲でした。

●ソロ・デビューっていう想いが強い曲なのか、アニメの曲としての想いが強い曲なのか、どっちですか?

ReoNa:私の人生の中ではソロ・デビューというのは勿論大きいことですが、それよりも作品のエンディングにしていただいていることとか、ずっとアニメに携わる仕事がしたいと思ってやってきたので、自分の夢に向かって着実に進めているなっていう気持ちのほうが大きくて。だから、作品を大事にしたいなっていう気持ちのほうが大きいです。

作品に寄り添うようになって、それを観ている視聴者の皆さんの気持ちにも寄り添えるような歌を歌えたらいい

●ビジュアルへのこだわりというか、ファッションへのこだわりについて教えてください。

ReoNa:ずっとモノトーンと赤です。パステル・カラーが着られなくて、ちっちゃい頃から。どうしてもモノトーンをカッコいいって思っちゃって。モノトーンと赤ばっか着ているのと、ここ2〜3年、髪の毛は金か銀ですね。流行とかはあまり気にしないです。ブランドもあまり気にしないですね。その時いいなと思ったもの。

©2017 時雨沢恵一/ KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ GGO Project

●teenaという媒体のメインは中高校生で、将来エンタメ業界に何かしら関わっていたいというユーザーが多いんです。当然その中にはシンガーになりたいと思っている人もたくさんいて、そういう人たちに何かアドバイスをお願いします。

ReoNa:そんな立場にないですが、私、何も難しいことはしてきていなくて、アプリに歌を投稿していたのがきっかけでいろいろな事が始まって。発信しないと誰も見てくれないと思うので、何よりも続けることですね。なるべく、思い立ったらすぐ行動だと思います。そして発信することだと思います、ひとりでも多くの目に留まる場所で。

●お薦めのアプリと、どう使いこなしているか教えてください。

ReoNa:私が歌を投稿していたのは『nana』っていう音楽アプリだったんですけど、音楽をみんなの前でというのはそれとYouTubeだけで。もうすでに神崎エルザのカバーしてくださっている方がいたりするので、すごく不思議な感覚です。

●ないと困るもの、すごく大事にしているものは何ですか?

ReoNa:毎日持ち歩かないといけないのは携帯とイヤフォンなんですけど(笑)。「声日記(こえにっき)」は大事にしてますね。文字だけで伝わらないことをみんなにひとり一人電話をかけるわけにもいかないので。こうじゃなきゃ伝わらない、っていうニュアンスだったりというのは「声日記(こえにっき)」が大事かなと思ってます。

●目標としているアニソン歌手、もしくはアーティストはいますか?

ReoNa:目標はないかもしれない。ReoNaだから、っていうのができたらいいのかもしれない。ReoNaじゃなきゃ、ってとこを作っていきたいです。

●表現者としてどういうところにいきたいのですか? 今の段階で思い描いているイメージとかありますか?

ReoNa:私の思い描いていたアニソン・シンガーはパワフルな歌を歌うというイメージがあったんですけど、私はそうじゃなくって、観てきたアニメの種類やジャンルにもよるんですが、暗い作品だったりとか絶望的な描写のある作品に寄り添うようになって、それを観ている視聴者の皆さんの気持ちにも寄り添えるような歌を歌えたらいいと思います。

●背中を押さないというか、基本的に寄り添う感じ……頑張れじゃなくって、頑張らなくてもいいよっていう、その辺の感覚っていうんですかね。

ReoNa:私がそういうアニメ観てましたし、そういう言葉が欲しかったので、自分はそういうシンガーになろうと思います。

ReoNa(レオナ)プロフィール

1998年10月20日生、19歳。
2017年に開催された「SACRA MUSICオーディション」のファイナリスト。審査員全員から高い評価を得る。
世界中で大人気のTVアニメシリーズ「ソードアート・オンライン」のスピンオフアニメ、2018年4月クールの「ソードアート・オンラインオルタナティブガンゲイル・オンライン」にて、劇中歌アーティスト「神崎エルザ」の歌唱を担当。
Twitterのフォロワーは51,000を超える。2018年8月29日にSACRA MUSICよりデビュー、シングルのリリースが決定。

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